undying love 〜永遠の愛〜


「俺も好きだよ…」

誰かをこんな風に愛しいと思えるのは、初めてだった

友里には言わなかったが、俺の初恋はもちろん友里で…友里の気持ちが聴けて嬉しかった

今この部屋で友里を抱いているのも、キスをするのも…前の俺では考えられなかった

この部屋を借りた時、俺には6歳年上の女がいた。大学を出たばかりの、俺が通っていた中学校の教師

どうやって始まったのかも曖昧なぐらい、自然に始まった俺達は、最悪の形で終わった

アイツは急に俺の前から姿を消した。俺はその時の状況をうまく受け入れられなかった

いつかまた…なんて淡い期待をしていた俺に噂話が舞い込んできた

『子供出来て、今ニューヨークにいるらしいよ〜』

何で俺が知らないことをお前等が知ってるんだ…?子供ってなんだよ…

その時初めて弄ばれてたんだと気付いた

友里は俺に、何も言わなかったが、気付いている様で…いなくなった時から、俺を一人にしないように料理を作りに来たり、どこか遊びに連れ出したりしてくれた

何気無い優しさがその時の俺は嬉しかった


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