undying love 〜永遠の愛〜
『友里ちゃん、嫌な事を聴くようだけど…』
「あぁ…待て…俺、席外すわ…」
席を外そうと、ドアノブに手をかけたところで友里に止められた
『雅也!行かないで…』
「でも…」
『いいの。ここにいて?』
俺は友里の隣に座り直して手を握った
『お父様は…薬とか飲ませたか?』
『はい…そうですね…』
はっ?なんだよ…ソレ…
『そうか…友里ちゃんの気持ちもわからなくはないが、お父様がした事は犯罪だ…友里ちゃんの名前や顔を出さないで裁判することもできる。…本当に黙ったまま生活させるのがいい事だろうか?』
『でも…ママは、パパの事好きで…それに施設にいた私を引き取ってくれて…だから…』
『親父…落ち着けよ…』
『あぁ…すまん。小学生になる前から2人を見てきたんだ…もう友里ちゃんは私の子供みたいなものだ…ごめんな、強く言い過ぎたね。…少し不安もあるが、この事は友里ちゃんの意思を尊重する。…雅也、お前がちゃんと守ってやれよ?』
親父はそう言うと友里の頭を優しく撫でて、会議があるからと部屋を出ていった