undying love 〜永遠の愛〜
それから4人で豪華な食事を済ませて、ばあちゃんが煎れてくれたコーヒーを飲みながら話をした
『2人ともよく聴きなさい。…友里ちゃんの意思を尊重するのは、私も賛成だ。しかし…それだと友里ちゃんに危険が及ぼす可能性がある』
「どうゆうことだよ!?」
『裁判をしたら完全に勝てる問題だ。しかし法の力を使わないで、となると友里ちゃんのお父様を野放しにすることになる』
ここまで考えてくれた嬉しさと、自分が一番に気づいてやれなかった不甲斐なさが一気に襲ってくる
『で、でも…』
『あぁ…わかってるよ。友里ちゃん。危害がないうちに自宅に行ってお父様とお母様と話をつけてくる。あと…自宅の電話番号を教えてくれるかな?』
『…えっ?』
「なんでだよ?」
驚く俺達に優しく微笑み、諭すように話してくれる
『万が一、今警察に届けがでたら友里ちゃんの事実を話さなければいけなくなる。こちらから電話して、少し脅して話し合う日程も決めよう。逃げられたら堪らないからね』
そう言って不気味に笑うじーちゃんの瞳は怒りで燃えていた
『ありがとうございます…私の為にこんなによくしてくれて…』
『友里ちゃん…もう敬語はやめよう。お前は私の娘だ。遠慮なんてする事ないさ』
『そうよ?友里ちゃん。私もこんなに素直で可愛い娘ができて幸せよ』
ばあちゃんが、潤んだ瞳の友里の手をとって優しく微笑むと、友里もそれに答えて笑顔で手を握りかえした