undying love 〜永遠の愛〜
毎朝繰り返される光景
友里は鏡の前で化粧をして、栗色の胸の下まで伸びた綺麗な髪をとかす
俺はそれを黙って見つめる
『ねぇ…あんまり見ないでよ〜』
じーちゃん達と食事をしてる時も、最初は一生懸命、敬語を直そうとしていた友里も今では普通に話せている
友里が家族の一員になって、だんだん前より笑うようになったのが俺は何より嬉しかった
登校日もサボったので1ヶ月ぶりの登校も、何があるかわからないと言う、じーちゃんに半ば無理矢理車に乗せられた
「みんな見てるね〜」
『ね〜…あっ!…雅也?もしかして手繋いだまま行くの!?』
「離す理由ある〜?」
『恥ずかしいよ…///』
「原田さん行ってくんね〜」
『雅也様、お嬢様行ってらっしゃいませ』
運転手の原田さんに一言かけて車を降りて、友里と学校に向かった
俺は友里に手を振りほどかれて、スタスタ歩いていく友里の背中を追いかけた