undying love 〜永遠の愛〜


放課後、友里の資料を書きかえるらしく、俺達は会議室に呼ばれていた

『井上は…渡辺にね〜…』

ぶつぶつ言いながら資料を友里に書かせて、担任は俺にいろいろ聴いてきたが、全部はぐらかした

これ以上友里を動揺させたくないんだよ…

学校を出て迎えに来ていた車に友里を乗せた

「じゃあ…何かあったらすぐ電話しろよ?人のいない所に連れてかれそうになったら叫べよ?わかったか?」

『雅也、心配し過ぎだよ〜?…大丈夫!終わったら電話するから…待っててね?』

軽くキスをして友里を見送って、俺も原田さんが運転する車に乗り込んだ

「はあぁ〜…」

『雅也様…お嬢様が心配ですか?』

「まあね〜ヤベーよ…何かあったらどーする?原田さん!後つけようよ〜」

『雅也様…これはお嬢様が決めたことです。しかし…損得を考えず自分が正しいと思った道を進むのも…私はいいと思いますよ?』

原田さんは完璧な顔を崩してニカッと笑うと、方向をかえて、友里が親と会う場所に車を走らせた


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