undying love 〜永遠の愛〜


『ここからだとよくお嬢様がお見えになります。これは私達だけの秘密に致しましょう』

「だね〜…」

返事も曖昧に友里を探すと、目の前にある洒落たカフェの席に座って、キョロキョロと回りを見ていた

探偵気分だな…友里の親はまだ来てないか…

しばらく友里を眺めていると、歩道橋を友里の両親が歩いてるのを見つけた

「来た…来たよ〜原田さん!」

『雅也様…少々落ち着きになって…』

原田さんが呆れたように、俺をなだめる

3人はうまく合流できたようで、母親は友里を見つけて泣いているようだった

『平気そうですね。お嬢様のお迎えには私が行きますので、心配でしょうが、雅也様はお屋敷に戻りましょう』

「けど…」

『…雅也様?』

原田さんは、俺の肩に手を添えて何か訴えるように目を真っ直ぐ見てきた

「…わかった、帰ろう。だけどちゃんと見ててよね〜友里の事〜任せたよ?」

友里をチラッと見ると母親に手を握られて、友里も泣いているようだった

原田さんに送ってもらってじーちゃん家に戻ると、俺はすぐにベッドに倒れこんだ


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