undying love 〜永遠の愛〜
−deep love−
−安心−
ーカチャ…
ーポト…ポト…
食器が触れる音やコーヒーが落ちる心地好い雰囲気に身を任せていた
あの日から季節は過ぎ、俺達は2人で一緒に暮らしはじめた
友里は本当はじーちゃん家に住むはずだったが、気を使いすぎるじーちゃんに申し訳なくなった友里が、俺と2人で住む事を提案した
初めは何故か反対したじーちゃんも協力してくれて、屋敷の近くにあるマンションを俺達の為に借りてくれた
『…雅也、コーヒー飲む?』
友里はカウンターキッチンから俺を見ないで話しかけてくる
つまんね〜…こっち来いよ…
リビングで勉強している俺を気遣っての事だろうけど、面白くなかった
「ん〜…濃いめにして」
友里がいるキッチンに行くと、腰に手を当てて、メッ!と言わんばかりに頬を膨らます
『勉強しないと…試験でしょ?…早く…はい、コーヒー濃いめね』
素っ気ない友里を、構わず後ろから抱きしめてカップを受けとる
「今日は何作ってんのー?」
『…今日は唐揚げとか…雅也好きでしょ?だからもう少し頑張ろう?』
俺は前から気になっていた事を聞いてみた
「ちょっと休憩〜…っつーか何で料理教室通ってんの?」
友里の肩がビクッと震えたのを俺は見逃さなかった