undying love 〜永遠の愛〜


『私、雅也の手好きなの』

ははっ…手が好きって…

「…何で〜?」

『いっぱい幸せくれるから…』

友里はそう言うと、俺の首に腕を回して、照れながらも真っ直ぐ瞳を見つめてきた

『雅也にあの時助けられて、おじいちゃんとか…私に新しい家族を作ってくれて…この手がいつも私に幸せを作ってくれるの…だから好きなんだぁ…』

「友里…出るぞ」

『えっ?…今入ったばっかりじゃん…』

「そんなこと言われたら我慢なんかできねーよ。…友里を抱きたい…」

抱きしめて、友里の髪をまとめていたピンを抜いて、顔にかかる髪を掬い、キスをした

「…ベッド行こうか」

そう耳元で囁くと、小さく…でも、確かにしっかりと反応してくれた

友里はタオルを身体にぐるぐる巻いて、俺に水を渡してくる

『なんか飲まないと…ビールにする?』

「いや、水でいいよ。ありがとう」

空になったグラスをテーブルに置き、友里を姫抱にして、そっと寝室のベッドにおろした


< 83 / 132 >

この作品をシェア

pagetop