初恋と思い出の場所
一年生の教室は、確か四階。
私が階段を上がっていると、すぐ斜め前を一人の男子生徒が階段を上がっていた。
あ、この人の上履きの色、緑色だ。
ってことは、同じ一年生!
そんなことを考えていたら、斜め前を上がっていた男子生徒がいきなり階段を踏み外した。
「ぶっ!!」
男子生徒は転げ落ちなかったものの、その場で顔面を強打していた。
うわぁ…痛そう…大丈夫かな。
「あの、大丈夫?」
私はその場で悶絶している男子生徒に声を掛けた。