初恋と思い出の場所
「じゃあな!また明日学校で!」
秋山くんがそう言ったのを合図に、みんなそれぞれの道へ体を向けた。
「うん、また明日!」
私も皆に手を振って、駅の改札に入って行った。
地元が同じなので、彩音も一緒に電車帰りだ。
ホームで電車を待っていると、彩音がとんでもないことを聞いてきた。
「美冬、あんたさ、秋山のこと好きでしょ?」
「……は!?」
私は何を言われたのか一瞬理解出来ず、理解した瞬間にみるみる顔が赤くなっていくのを感じた。