初恋と思い出の場所


そんな表情が、まるで無かったかのように伸びをする秋山くん。



「鼻血止まったし、入学式も終わった頃だと思うから、そろそろ教室行ってみるか?あ、水谷って何組?」


「三組。秋山くんは?」


「マジで?俺も三組!やった、同じクラスだな!」



秋山くんは今度は無邪気な笑顔を浮かべている。



そっか…同じクラスなんだ。

何でだろう、嬉しいなんて思ってる自分がいる。



「水谷が高校入って、初めての友達だ!あ、中学からの友達もこの学校なんだけどさ、新しい友達は水谷が初めて!」



なんか元気にはしゃいでるなー…って、今この人何て言いました?


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