君を思ふ
「 千歳、早く起きなさい 」
あれ、お母さんの声だ‥‥。
『 んー。おはよー 』
「 おはよーじゃないでしょ、もー。」
呆れたように言う母は、次に衝撃的な発言をする。
「 今日は部活で朝練があるんじゃないのー?」
『 ‥‥‥‥‥。あああああ!忘れてた!』
「 ほらほら、もう7時50分よー」
『 もっと早く起こしてよー!』
半べそをかきながら超高速で用意をする私。
ココアだけ飲んで、家を飛び出した。