ラン・エ リーズ
――――…‥
「ミニオンヌ女王、
16歳のご誕生日。
誠におめでとうございます。」
「ありがとう、レイ将軍。」
微笑みを浮かべ
頭を下げたとき、
レイにしかきこえない程小さな声で
ささやいた。
「…ミニオンヌと
呼んでと言ったでしょう?」
顔を上げると
ミニオンヌは少し口をとがらせている。
レイは
少しだけ苦笑をもらし、
彼女に笑顔を向けた。
"仕事ですので"
彼女は彼の表情で何を伝えているのか、
咄嗟に理解することはできた。
「女王様。
そろそろパレードへ
行く時間かと…。」
脇に控えた大臣が
申し訳なさそうに出てきた。