ラン・エ リーズ
また
ミニオンヌは優しく微笑む。
この方こそ
我が国の女王だと皆が同一視するのもわかる。
立ち姿から言葉遣いまで、
ありとあらゆることが
彼女を女王と表していた。
今日のドレスも
金髪の髪によく似合う。
可愛らしい花でまとめた髪の毛に
首もとがスッと見えるネックレス。
ライトグリーンのような瞳と
同じ色をしたドレス。
あまり重たくもなく長くもない丈は
年相応の彼女だ。
歩いていくミニオンヌ。
それは
見るものの眼を全て奪った。