ラン・エ リーズ
その少し後ろに
レイはいた。
レイを合わせて、
5人。
少し離れた所に10人、
と兵がいた。
バタバタバタ…
その靴音に
誰もが驚いた。
それだけ大きな音で、
それだけその足音の主が
慌てていることも理解できる。
前を進んでいくミニオンヌと
その周りの兵。
…の中に居たはずのレイ、
一人だけ歩みを止めた。
後ろからの足音を
待っているのだ。
「もう少し静かに
急ぐことはできないのか?」
レイは静かに
訊ねた。
だが、
注意をうけた等の本人は
それどころではないらしい。
息づかいはあらく、
汗も尋常ではない。