ラン・エ リーズ
そんな中、
やはりレイは笑っているのだ。
穏やかに笑うレイは
言った。
「大丈夫だ」
レイは唖然とする部下を置いて
歩き出した。
前へ進むミニオンヌ女王を
追う。
「…何かあったの、レイ。」
「…いえ、何も御座いません。」
二人は
周りに聞こえないように話した。
また
前を向いて進み出した二人。
そして
部下たち。
あまりにも小さい声で
「…タンクかぁ」
と吐き捨てるレイに誰も気づかなかった。