ラン・エ リーズ


もう少しで
暴力を受けそうになったシュクルの元へ、

女がやって来た。



いつもミニオンヌの隣にいる、
侍女のマリアだ。




顔が地面に付きそうな状態の彼に、
マリアが手を差し伸べた。


その行動に
兵は狼狽えているようだ。





それもそのはず。


侍女といってもマリアの身分は
「超」が付くほど高いのだ。




そんな人が見知らぬ侵入者に
手を差し伸べている…。






驚いて当然だ。




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