ラン・エ リーズ


「この度は

今までの感謝の気持ちと
償いの気持ちを

お伝え申し上げようと思い
参りました。」





ミニオンヌは、椅子から降りた。






「…コージュには
オレンジ色の花畑があるのですよね?」


「…えっ、あっ、はい。」



「どんな所なの?」



「それは、オレンジよりももっと深い色の
広く美しい所でございます。」



「…いつか、
見せてくれるかしら?その場所を。」






シュクルは驚き、
顔を上げた。

やはり彼女には
敵わない。

そんな様子だった。




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