ラン・エ リーズ


マリアに連れて、
彼は城を出た。


城に向かって
礼をする。


そして、
城に向かって笑う。






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「…いつか、
見せてくれるかしら?その場所を。」










『…はい。

……いつか、迎えに参ります』










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城に背を向けたシュクルに、
もう笑顔はなかった―――――…‥。


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