ラン・エ リーズ


リュンヌはとりあえず、
隣の国でも行こうと思い立った。



そのため、
ここ国境付近にある"ドゥーヴィス"
という森に来ていた。

森からとても甘い匂いがする。

人間やほかの動物は
この甘い匂いに操られるようにこの森に迷い混む。




だが、
この森には何もない。


人間が食べれるものも
ほかの動物が食べれそうなものもない。


だからと言って
すぐに出てこれる森ではない。


ではどうする?




…喰いあう。





それしかないのだ。


その森から出てきた動物は
悪魔のように凶暴化する。

人間は
なかなか生きて帰ってくるものはいない。







だからこそついた名前が"ドゥーヴィスの森"。







リュンヌはここを通って
隣の国に行こうとしていたのだ。







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