ラン・エ リーズ

「!?」


リュンヌは眉を少しあげた。

どうやら
驚いているようだ。




リュンヌが見たものは
さっきくたびれた町にいたあの好青年と少女だった。


彼らは森に前から住んでいるのだろう住人と
殺りあっているようだ。


といっても
少女は見ているだけで戦うことはできないようだ。





彼一人で
山賊のような身なりをした5人を相手にしていた。


二人はどう見ても
身なりがいい。


それは
襲って下さいと言わんばかりの格好だ。






餌食にされて当たり前。

その上
少女の方は籠いっぱいに食料が入っているようだ。

この森にとって
食料は金より一番。






彼はなんとか
一人を殺ったようだがどれだけ素早い男でも
少女を守りながら戦うのは難しい。


リュンヌはロープに手をかけた。





長さを確認し、
彼らに歩みよる。


そっと
森の住人の後ろに回りロープを投げた。







住人の3人はロープで纏められ
動けなくなった。


残りの一人は好青年が
殺ったようでどうやら戦いは終わったようだった。







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