冷たい手
車の扉をあける。と、彼女は先ほどのままぐっすりと眠っている。
ダイチは氷枕を、彼女の頭の下に敷いた。まだ彼女に目がさめる気配はない。
相当疲れているようだ。それに、熱が関係しているだろう。


毛布が少しはだけていた。
熱のせいで、汗をかいているのがわかった。

どうせ起きないだろうと思い、毛布を少しずつずらす。

タオルで彼女を少しずつ拭いた。
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