冷たい手
デパートに付き、ファーストフードのハンバーガーを食べる。
ファーストフードはメニューを指さしで注文できるからだ。
まずは食料品を見て回り、適当に商品をかごへ入れる。
ダイチはポケットに手帳を入れておき、何かあるとミカに書いて見せた。
食品売り場では『好きな食べ物は?』と書き、ミカを少し困らせた。
「大丈夫ですよ。特に好きな物は、ないんです。」
食料品売り場を抜けるころ、ダイチは『メンドイ』と書いて、手帳をポケットにしまった。
そして口を指さし、動かし始めた。
口からは微かながらに、音が出ていた。
「少しは声が出るんですね。出ないって言ってたから、出ないのかと思ってた。」
ミカは少し嬉しそうに言う。ダイチは「でも、へん。」と言ったと思われる。
自分の喋りに自身がなかった。だから、パソコンや手帳を使って会話しようと思った。
でも、これからはそうはいかないだろう。
少しずつでも、声を出していこう。
ファーストフードはメニューを指さしで注文できるからだ。
まずは食料品を見て回り、適当に商品をかごへ入れる。
ダイチはポケットに手帳を入れておき、何かあるとミカに書いて見せた。
食品売り場では『好きな食べ物は?』と書き、ミカを少し困らせた。
「大丈夫ですよ。特に好きな物は、ないんです。」
食料品売り場を抜けるころ、ダイチは『メンドイ』と書いて、手帳をポケットにしまった。
そして口を指さし、動かし始めた。
口からは微かながらに、音が出ていた。
「少しは声が出るんですね。出ないって言ってたから、出ないのかと思ってた。」
ミカは少し嬉しそうに言う。ダイチは「でも、へん。」と言ったと思われる。
自分の喋りに自身がなかった。だから、パソコンや手帳を使って会話しようと思った。
でも、これからはそうはいかないだろう。
少しずつでも、声を出していこう。