冷たい手
「お待たせしました。」
会計をし、袋づめを終えたところで、美香はぺコリとお辞儀をする。

ダイチは笑顔で、首を軽く横に振る。
ミカはそれにホッとする。そして考える。
優しくしてくれるのは、本当に一人でつまらないという理由なのだろうか。と。

考える間もなくミカはダイチについていき。今度は洋服売り場に来ていた。

『好きな服を選んで。』

メモをミカに見せるダイチ。
ミカは首と手を横に大きく振り「悪いです!」と言う。

『服あるの?』
ダイチの見せたメモに「えっと…」と言いミカが固まる。
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