すれ違い通信



2人で教室の、ドアを思い切り開ける。
「おはようございまーす!!」

大きな声で叫んだ。

クラスメートの視線が一気に集まる。

その瞬間に自分らの担任であろう
頭が光っている男性の教師の罵声が飛んだ。

大地はなにやら言い訳をしていたようだ、
しかし晴哉はそんなことは聞こえない。

なぜなら見つけてしまったからだ。

笑っているあの子を
学年で一番かわいいあの子を。

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