すれ違い通信
登校時刻には十分間に合う時間だ。
「夕陽はさー、いいよね。」
雪乃がいきなり語り始める。
「かわいいし、勉強できるし、
頭いいし、性格いいし、優しいし。
中学校でもてるんだろーなー。
彼氏とか作っちゃうんだろーなー。
うらやましーなー。」
ニヤニヤした顔で私の顔をのぞく雪乃。
少し赤くなってしまった私は
「そんなことないですよー。
雪乃ちゃんの方がかわいいですよー。
愛着あってちょっと丸っこいところが!」