すれ違い通信
「ただいまー!」
「おかえり!どうだった?」
母からの素早い返事。
「まぁまぁかな。」
と、素早く適当に返事。
とりあえず遅刻したことは黙っておこう。
絶対怒られるから。
家に帰えっても中村さんのことばかり頭に浮かべていた。
「よし。」
俺はジャージに着替えた。
このままじゃまずいと思った俺は走りに出た。
いつもの土手コース。
折り返し地点で見える夕日を見る。
それが昔から続けてきた習慣だ。