スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
『誰か学校の人に見られたら嫌だから、暫く原っぱには行きません!!』とだけ書かれたメールをクリスに見せると、何だかアイツもさみしそうだった。


そんなこんなでオレは2日前の朝から湖柚と1度も会話していなく、そろそろ限界が来ている。


――――アイツの優しい声を聞きたい。笑顔が見たい。


「分かってるよ、甲斐。この騒動の発端はオレだ。だからオレがきちんとどうにかするから」


窓の外を見ながら告げると、シュウが「んな事出来んのかねぇ」と余計な事を言ってきた。


コノヤロー…随分立派な口聞く様になったじゃねぇか、シュウのクセに。
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