スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
「なんでも何もねぇよ。こんな所で湖柚囲んで、何してんだって聞いてんだけど?オレ」


いつもより低い声音で女子集団にツカツカ近づくと、皆一斉に肩を上げる。


どうやらいきなりのオレの登場に、かなりビビっているらしい。


「あっ、いや、私達はただ世間話していただけで――――…」


「世間話だぁ……?ウソついてんじゃねぇよっ!!」


ビビってるクセにモゴモゴと言い訳を並べる女共にムカついて、空き教室に置いてあった机に先程の鞠目みたいに片手を叩きつけた。


こんな場所で1人を複数で囲んで、世間話………?あり得ねぇ。
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