スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
スッとかがんで手を差し伸べると、湖柚が小さく何かを呟いた。
しかしあまりにも小声だった為、その声はオレの耳にきちんと届く事無くフッ…と掻き消える。
「なんで……私に構うの……?」
「湖柚………?」
「なんで私に構うのっ!?もう嫌だ!せっかく今まで地味に目立たない様に過ごして来たのに、村星君のせいで全部台無しだよっ!!」
途端に次はいきなり大声で叫ばれて、オレは面食らった。
湖柚のメガネの奥に隠された瞳は涙でウルウルと潤み、“悲しみ”や“軽蔑”が混じった視線がオレを貫く。
「湖柚――――……」
しかしあまりにも小声だった為、その声はオレの耳にきちんと届く事無くフッ…と掻き消える。
「なんで……私に構うの……?」
「湖柚………?」
「なんで私に構うのっ!?もう嫌だ!せっかく今まで地味に目立たない様に過ごして来たのに、村星君のせいで全部台無しだよっ!!」
途端に次はいきなり大声で叫ばれて、オレは面食らった。
湖柚のメガネの奥に隠された瞳は涙でウルウルと潤み、“悲しみ”や“軽蔑”が混じった視線がオレを貫く。
「湖柚――――……」