スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
咄嗟に差し出していた手を湖柚の肩に触れさせようとしたが、体を捩らせ思いっきり拒絶反応をとられてしまった。


「目立ちたくなんかなかったのに……どうして学校で話しかけて来たの………?原っぱで2人っきりで話すだけなら、大丈夫だって………どうして……」


涙をポロポロ溢しながら虚ろな目で訴える湖柚は、見ていて痛々しい。


ズキン…と胸が痛むも、湖柚をこんな目に遭わせてしまったのはオレ自身だ。


だったらオレが………全責任を取らなきゃいけない。


また、笑って貰える様に。


――――スッ…


「……っ!?えっ………!?」
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