スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
せめてお昼までの繋ぎとして、あんまり食べ過ぎちゃダメだと言おうとしたのに、己園も七智も人の話全く聞いてない。


「おいしい~~♪さすがだわ湖柚~~~」


「パティシエになれるねぇ。私買いに行くよ?湖柚のケーキやクッキー」


モグモグクッキーを頬張る2人には、きっと何を言ってもムダだろう。


「もう、お昼ご飯入らなくなっちゃうよ2人共」


「だって本当においし……って、あぇっ!?」


嬉しさと呆れが混じった声で言うと、いきなり己園がマヌケな声をあげた。


「へぇーーー、風家ってお菓子作り得意なんだなぁーー」
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