スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
それでもクッキーの腕前を褒めてくれたんだから、きちんとお礼を伝える私。


「ねぇ風家さん、私達もクッキー貰ってもいいかなぁ……?」


「えっ?」


不意に声をかけられたと思ったら、同じクラスの女の子2人が遠慮がちに佇んでいた。


どちらも私とはグループが違い、必要最低限の会話しかした事無い人。


「私達もお腹減っちゃって……風家さんのクッキーいいニオイだから、食べてみたいなって思ったんだけど………図々しいよね?」


「へっ!?いやそんな事ないよ!!どうぞどうぞ!!」


「いいの!?ありがとう風家さんっ!!」
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