スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
3週間前に絵貼るの手伝った時は思いっきり不自然な態度とられて、挙げ句の果てには逃亡されたのに、今じゃこうしてスムーズに会話出来てる。


こんな事、入学したばかりの頃のオレは、全然予想していなかった。


とにかくキャーキャー騒ぐ女達が嫌で嫌で仕方なかったのに――――…人生ってマジで色んな事がある。


「む、村星君、どうしたの?」


「………えっ?」


ボンヤリ考え事をしていると、湖柚が戸惑った様な表情でオレを見つめていた。


「さっきからず~~~っと私の顔、ジーーーッと見てきてるから……顔に何か付いてるとか?」
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