スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
もう、あの普通の会話もぎこちなくて、どこか常に周りに気を張っていた湖柚は存在しない。


オレにとってその事は………とても嬉しい事。


最近の湖柚は鞠目や猫野以外の他のクラスメイトともちょこちょこ会話している所見るし、コイツはいい風に変わって来ている。


まぁ…その事がちょっとさみしいと感じる自分もいるんだが。


「…………」


自分の正直な気持ちを話すと、なぜか湖柚は急に黙り出した。


今まで光を宿していた瞳は遠くを見つめ、何だか今この場所が原っぱじゃなくて崖の上だったらバカな事仕出かしそうな雰囲気に変わる。
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