スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
「湖、湖柚?どうした?オレ何か悪い事言っちまったのか!?」


「……あっ……」


ヤバイ空気を感じ取ったオレは、慌てて湖柚の肩を揺すって意識を引き戻した。


「ごめん、村星君………いきなりボンヤリしだしちゃって………ビックリしたよね」


「やっ、別に………」


――――湖柚は少し明るくなった。


だけどやっぱり未だに必死にバリアを張って、人に触れさせない様に、見られない様に防御している部分がある。


一体…オレはいつになったら、その風家 湖柚の“禁断の領域”に入り込む事が出来るのだろう。


まさか永遠にムリなのか?
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