スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
それって結構キツイなと考えながら、フンフンと鼻と鼻をくっつけ合っているクリスとイブを撫でるオレ。


「ねぇ、村星君。少し私の話………聞いてくれないかなぁ……?」


「えっ?」


不意に小さな声が耳に届いて、視線を湖柚の方に戻した。


パチリ。目が合う。


「村星君だったら………大丈夫だと思うから。私…信じるって約束したもんね……」


そう話す湖柚の瞳は、いつも通りの穏やかで透き通った瞳に戻っていた。


約束……あの約束、湖柚覚えててくれたんだ……


―――っ、ヤベェ、超嬉しい………


「ん……話してみ?」
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