スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
「己園と七智は、こんな私の傍にずっといてくれた。“オシャレしよう!もったいない!”って、カワイイ洋服紹介してくれたりした。だけど私は変われなかった―――…」


キレイに晴れ渡る空を見上げる湖柚は、何を思っているのだろう。


何も悪い事してないのに理不尽にイジメられ、相当苦しかったに違いない。


「醜い顔晒して、また皆にとやかく言われるのが怖かったんだ。でも…」


「――――違う」


オレは唐突に湖柚の両手を握りしめた。


「湖柚は醜くなんかない。その髪もその顔も、とってもキレイだから。きっと周りのヤツ等は嫉妬してたんだよ」
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