スイートプリンスの恋の魔法 ～愛しきビタープリンセス～

白を基調としたドドーーンと立派な建物に呆然と固まっていると、同じく呆気に取られる己園と七智に平然と対処する所さん。


「こ、こんなフランスやイタリアにありそうな高級洋服店に、私達が入っていいの……？」


さっきまでの落ち込み気分はどこへやら。冷や汗を流して問いかけた。


だってこのお店、ショーウインドーに飾ってある洋服、どれもこれも私のお小遣い３ヶ月分は吹っ飛びそうな位高そうなんだもん！！


「大丈夫よ風家さん。細かい事は気にしないで入りましょう」


「湖柚、和果の言う通り行くぞ」


ええぇぇ～～～～っ！？