スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
ブツブツふて腐れていたが、湖柚が出てくる前に素早く猫野に問いかけた。


「ううん、気にしないで!もう解決したから!」


「…………?」


やけに明るくスッキリした笑顔で返してきた猫野が気にはなった……が、もう別室の扉は半分開かれている。


「ジャジャーーンッ!!どう!?カワイイでしょう風家さんっ!!」


別室の扉が全開になり、ゆっくりと湖柚が姿を現した瞬間―――――…本当に時間が止まったかと思った。


湖柚が着ているのは、オレと和果があーでもないこーでもないと言い合って選んだ、ピンク色の花柄のワンピース。
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