スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
顔を洗ってからタオルでポンポンと拭き、まるで卒業式で卒業証書を渡す校長先生みたいにタオルを返還。


「なんでそんなに畏まってんだよ」


「な…何となくです」


「まっ、いっか。体育館戻ろうぜ」


タオルを受け取った村星君は、そのままスタスタと体育館に向かって足を進め始めた。


?村星君…水飲みに来たんじゃないの?


違うんだったら、どうしてここまで来たんだろう?


色々と疑問が浮かぶものの、早く体育館に戻らなきゃグラウンド5周なので、私も村星君の後を追いかける。


「さっきの試合、湖柚のチーム惜しかったな」
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