スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
身の危険を感じた私は、ソロソロと後ろに下がって村星君から距離をとった。


ところが私が下がると村星君もこっちに来て、とうとう背中が壁に当たってしまった。


「へぇ、湖柚、オレの事応援してくれるんだ?」


「そ、そりゃあ村星君にはたくさんお世話になったから……てか村星君、近いよ!///」


壁に追い込まれた私の顔を覗き込む様に話す村星君の笑顔に、以前後藤田君に言われた事を思い出す。


『風家、喜仁ってドSだからアイツが何か楽しそうに黒笑い浮かべてる時は逃げろよ。絶対ろくな目に遭わないから』


逃げ損ないましたぁーーーー!!
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