スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
………誰か、誰でもいい。誰かシュウののほほんオーラを止めてくれ!!


「花子さんはトイレにしか出ねぇだろ。んじゃあちょっくら行ってくるわ」


甲斐同様シュウは小学校からの親友だから、ツッコミは慣れたもの。


オレは甲斐とシュウをその場に残して、教室に向かって走り出した。


「喜仁~~♪そんなに走ってどうしたの~~~?」


「一緒に帰ろうよーーー」


途中で甘ったるい声を投げ掛けて来る女子が何人かいたが、全て丸無視。


冷めた瞳で睨みつけながら、ただただ走った。


何だって女って、ああもウザイ存在なワケ?
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