スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
思わず言葉を引っ込めると、村星君は私の耳元で囁いてササッと自分のチームの元へ。


「待っ……」


咄嗟に呼び止め様としたけど、皆がいるこの場じゃ出来なかった。


多分村星君が私をデートに誘ってから歩調が速くなったのは、私が皆の前じゃ簡単にデートの話題を出せないと見抜いたからだろう。


ああもう!村星君って運動神経だけじゃなくって本当は頭までキレキレなの!?


私承諾してないのに……!!村星君のバカァ~~~~!!


「どうしたのよ湖柚、眉間にシワ寄せちゃって」


「何かあったの?」


「…………(泣)」
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