スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
入学時は金髪にハッキリメイクのギャル系の鞠目のアタックに戸惑っていた甲斐だが、もうこの2人は半分は両想いだろ。


ったく…早くくっつけよな。


「シュウは?猫野とはどうなんだよ」


よっと腰を上げて真正面からシュウを見据えると、瞼の上まで伸びた前髪の下にある、髪と同じ深い黒色をした目。


その目が微かに揺れたのを、オレは見逃さなかった。


「オレも別にどうもなってねぇよ……七智にとってオレは、ずっと能天気で他人とズレてる、なのに頭はいい幼なじみなのかもな」


「お前、自分の事貶してんのか褒めてんのかどっちかにしろよ」
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