スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
オレが言い返すとあっちも負けじと言い返し、周りを漂う空気がどんどんドンヨリと重くなる。


途方もない闇ループになりそうだったのを止めたのは、意外な事に甲斐じゃなくてシュウだった。


「お前等、いい加減にしろ。まだ生徒いるんだから、誰かに見聞きされたら面倒な事になるぞ」


極普通の表情で注意してくるシュウに、オレも和果もクールダウン。


お互いに気マズそうにして、目を逸らした。


華道の家元の娘の和果と親しいなんて知られたら確実に男子に詰め寄られ、和果もオレのファンに騒がれるのは真っ平ごめん!という考えだった。
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