スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
『アラ、それを言うなら喜仁君だって運動神経がとてもいいじゃないですか。和果も一応護身術を習わせているのですが、やっぱり女の子だから限界があって……将来喜仁君みたいな子が和果を守ってくれたら、私も安心ですわ』


『えっ………将来?』


そんなこんなで、オレと和果を許嫁にしようと決定してしまったのだ。


だけどオレは、和果と結婚する気なんて更々無い。


オレが教会で挙げる洋風の結婚式でも、神社で挙げる和風の結婚式でも、隣にいて欲しいのは―――――…


――――ドサッ…


不意に、何かが地面に落ちた音がオレの耳に届いた。
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