スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
色々考え込みながらオレ等の教室の少し手前まで走ると、脚立を立てて誰かが何かを教室の真ん前の壁に貼り付けていた。


遠くてよく見えないけど、そんなに背が高いヤツではない。少なくともオレよりは低い。


「先生……ではない……よな?」


不思議に思いつつもケータイを取らなきゃいけないので、そのまま歩を進めるオレ。


段々と脚立に立っているヤツとの距離が無くなるにつれ、ようやくそれが誰なのか分かった。


………って。


「――――風家っ!?」


「えっ!?―――キャアッ!?」


「おわっ!!ちょっ……危ねっ!!」
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