スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
帰宅部で運動神経は極平凡な女子の私と、同じく帰宅部だけど各運動部から助っ人に引っ張りだこの男子・村星君。


持久力も足の速さも、断然村星君の方が上。


このまま走り続けても、何れは捕まってしまうだろう。


「そうだ……!」


どうしたらいいのか酸素不足に陥っている脳内で頑張って考えていると、1つのアイディアが浮かんだ。


このアイディアが上手く行くかは分からないけど、今はコレに賭けるしかない。


――――バタン!


私が逃げ込んだ先は、1番近くの女子トイレだった。


「ゴホゴホ……ハァ……ッ、喉痛い…………」
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