スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
“デート”という単語を口にした途端、クラスメイト達が一斉に驚きの声を上げた。


女子も男子も顔を見合わせ、目を見開いている。


「ちょっと……村星君!?」


「んっ?何?」


「“何?”じゃないよ!な、何を言って………っ」


ザワザワと騒がしい教室で、湖柚だけは焦った様にオレに詰め寄ってきた。


つき合っているのは鞠目達以外には秘密なのにオレが爆弾発言をしたせいで、脳内がパニック状態なんだろうな。


オレだって夏休み中にお前が決意を固めるまでは、このままで…って思ってたよ。


だけどこうなったら、ムリだ。
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